約2億年を生き抜いた植物の力に注目~アルファサイエンスが着目するイチョウ葉エキスとは?
- 8月28日
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アルファサイエンスの成分を見ていると、さまざまな処方に共通して用いられている植物由来成分があります。それが、イチョウ葉エキスです。
一般には健康食品のイメージが強い成分ですが、なぜスキンケアにも取り入れられているのでしょうか。
今回は、イチョウ葉エキスに期待されている肌への働きと、アルファサイエンスが大切にする成分選びについてご紹介します。
■ 約2億年の時を生き抜いてきたイチョウ
イチョウは、約2億年7千万年前から存在するといわれる、世界最古の樹木の一つです。
氷河期をはじめとする大きな環境変化を経て、現在までその姿を残してきたことから、「生きた化石」とも呼ばれています。
イチョウ葉は、伝統医学においても抗酸化作用や組織の血流改善、毛細血管の抵抗力を高めるなど、多様な効能を持つ植物として用いられてきました。
特徴的な扇形の葉には、フラボノイドやテルペンラクトンなど、多様な植物成分が含まれています。こうした成分の特性に着目し、現在は健康分野だけでなく化粧品分野でも研究・活用されています。

■ スキンケア分野で注目される「抗酸化特性」
紫外線、乾燥、大気汚染などの外的環境にさらされることで、肌では活性酸素が過剰に発生します。
活性酸素による酸化ストレスは、肌のキメやハリ、ツヤが失われる一因です。そのため、健やかな肌を保つうえでは、日々のスキンケアで外的環境から肌を守ることが重要になります。
イチョウ葉エキスに含まれるフラボノイドは、植物ポリフェノールの一種です。試験管内およびヒト皮膚線維芽細胞を用いた研究では、イチョウ葉エキスにフリーラジカルを捕捉する作用や、活性酸素の発生を抑える作用が報告されています。
この抗酸化特性が、イチョウ葉エキスがスキンケア成分として注目される大きな理由の一つ。この強力な抗酸化作用によって脂質過酸化を抑え、細胞膜の安定性を維持しバリア機能を強化し、肌のレジリエンスを高めます。
原料に関する基礎研究であり、配合された化粧品の効果を示すものではありません。
■ 紫外線と肌の関係からも研究
紫外線を浴びると、肌では活性酸素の発生だけでなく、炎症反応に関係するさまざまなシグナルが活性化します。
こうした反応が繰り返されることは、乾燥、キメの乱れ、ハリの低下など、いわゆる光老化につながる要因の一つと考えられています。
イチョウ葉エキスについては、UVBによる炎症性サイトカインの発現や、光老化に関係するシグナル経路への作用が基礎研究で報告されています。
また、イチョウ葉エキスを含む外用製剤を使用した研究では、紫外線照射後の赤みや経皮水分蒸散量などが評価され、紫外線による肌への影響を抑える可能性が示されています。
※これらには細胞・動物試験や、ほかの成分との複合処方による試験が含まれており、イチョウ葉エキス単独の化粧品効果が確立されているわけではありません。
■ ハリを支えるコラーゲンとの関係
酸化ストレスは、肌のハリを支えるコラーゲンにも影響を与えます。
肌が紫外線などの刺激を受けると、MMP-1と呼ばれる酵素の産生が増えることがあります。MMP-1は、真皮のコラーゲンを分解する酵素の一つです。
ヒト皮膚線維芽細胞を用いた基礎研究では、イチョウ葉エキスおよびその構成成分に、MMP-1の産生を抑える作用が報告されています。
さらに、イチョウ葉に含まれるギンコライドAやビロバリドについては、Ⅰ型コラーゲン量への作用も確認されており、ハリのある肌を考えるうえでも研究が進められています。
これらは細胞レベルの研究結果であるため、「シワを改善する」「コラーゲンを増やす」といった化粧品の効果を意味するものではありません。しかし、イチョウ葉エキスがエイジングケア※分野で注目される科学的背景の一つとなっています。
※年齢に応じたお手入れ
このように、イチョウ葉エキスに期待されているのは、一つの働きだけではありません。抗酸化特性を中心に、紫外線などの外的環境による影響や、肌のハリを支える仕組みとの関係が多角的に研究されています。
■ なぜイチョウ葉エキスなの?アルファサイエンスの処方思想
アルファサイエンスが大切にしているのは、話題性のある一つの成分にすべての役割を求めることではありません。
肌を取り巻く環境や、肌で生じる変化は複雑です。だからこそ、異なる特性を持つ成分を選び、それぞれの役割が補い合うように処方を組み立てています。
イチョウ葉エキスも、そうした考え方のもとで選ばれている成分の一つです。
製品ごとに目指す肌や中心となる成分は異なっても、外的環境にさらされる肌を守り、健やかに整えることは、すべてのスキンケアに通じる大切な土台です。
イチョウ葉エキスは、抗酸化をはじめ、血管や微小循環との関係など、さまざまな角度から研究されてきた植物成分です。アルファサイエンスは、その多面的な特性に着目し、肌を健やかに整えるための成分として処方に取り入れています。
イチョウ葉エキスがアルファサイエンスのさまざまな処方に活用されている背景には、その多面的な特性と、成分同士のつながりを大切にするブランドの処方思想があるのです。
【参考文献】
・Wang X, et al. In vitro anti-aging activities of Ginkgo biloba leaf extract and its chemical constituents. Food Sci Technol. 2020.
・Chen CC, et al. EGb-761 prevents ultraviolet B-induced photoaging via inactivation of mitogen-activated protein kinases and proinflammatory cytokine expression. J Dermatol Sci. 2014;75:55–62.
・Campos PM, et al. Synergistic effects of green tea and Ginkgo biloba extracts on the improvement of skin barrier function and elasticity. J Drugs Dermatol. 2014;13:1092–1097.
・Kim SJ, et al. Effects of flavonoids of Ginkgo biloba on proliferation of human skin fibroblast. Skin Pharmacol. 1997.

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